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SE,PGのためのヒューマンスキル vol.6

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    ITプロフェッショナルのためのリーダーシップ
    メールマガジン【第6号】

  〜 2009年1月14日 (水) 発行 〜
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新年あけましておめでとうございます。
SE,PGのためのヒューマンスキルメールマガジンをご愛読いただき
ありがとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。

■============= このメールマガジンについて =============■
「ITプロフェッショナルのためのリーダーシップ」をテーマに全10回に
渡りお届けします。想定している読者層は、SE、PG、PM等のIT業界の方
々です。物語形式で進んでいきますので、小説を読むような感覚で、
リーダーシップについて理解することができます。
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第6号の今回は、主人公の西村さんが仕事のトラブルに直面し、そして
職場の後輩にコーチングを行うこととなります。

はたして西村さんはこのトラブルをどう乗り切っていくのでしょう?そ
して先輩としてうまくコーチングを行うことができるのでしょうか!?


(物語のバックナンバーは下記URLから購読いただけます。)
http://archive.mag2.com/0000275708/index.html

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● 第6話 「 トラブルをきかっけにコーチング 」
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朝から後輩の問題解決を手伝ったことにより、気分が良い西村さん。

普段なら挨拶以外の言葉を交わさないまま黙々とパソコンに向かうが、
今日は違っていた。

少し離れた席の小池さんのところへ向かった。
小池さんは西村さんの2年後輩だが、
とある言語に関しては小池さんの方が知識があり、開発も早い。
西村さんは、小池さんの技術を買っているし、開発力に期待もしている。

西村「おはよう、小池君。」

小池「おはようございます。」

西村「新しい案件はどう?順調に進んでる?」

小池「ええ、今のところなんとか。あとはこことここの実装ができれば
テストに入れますね。」

西村「おおー、相変わらず早いなあ。この調子で頼んだよ。」

小池「はい。」

始業時間となり、社内の雰囲気も少しピンと張り詰め、
皆黙々と仕事を開始し始めた。


トゥルルルルルルルルルルル


事務員の伊藤さんが電話をとった。


伊藤「西村さん、△□商事の方から電話で、現在使用中の○○システム
が見えないとのことなんですが…。」

西村「○○システムか。小池君の作ったものだな。調べてから折り返し
電話しますと伝えてください。」

伊藤「わかりました。」


西村さんは手元のパソコンで○○システムをチェックし、小池さんの元
へ向かった。


以前にもこういうパターンのトラブルはあった。

その当時は……

----- 回想シーン -----

西村「○○システムが見えなくなってるそうだが、担当者は誰だ?」

小池「はい、僕ですが。」

西村「○○システム、今見えないそうなんだが、何故そんなことになっ
たんだ?」

小池「見えないって一言いわれても…。」

西村「原因を調査してくれ。そしてレポートも提出するように。」

小池「はあ…。」

小池さんは心の中で「この言語のことも、仕組みもわかっていないのに
なぜ上から目線でものを言うのだろう。やっていられない!」と思い
ながらしぶしぶ仕事をこなしていた。

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しかし、今回、西村さんは話し出す前にこう考えた。

「以前はトラブル解決のために焦っていて冷静に対応できていなかった。
今回は別のやり方で接してみよう。小池君は口数は少ないがこの言語に
関しては間違いなく社内で一番詳しい。こちらがポイントを絞って的確
な質問をすればすぐに答えが返ってくるはずだ。
お願い事も命令口調ではなく、頼りにしているとか、そういう依頼の仕
方をすれば良かったんだよな。」


西村「△□商事のシステムなんだけど、一番詳しいのは小池君だよ
ね。」

小池「そうですね。」

西村「今、○○システムが見えないようなんだ。さっき確認したら、
□□□エラーという画面が出ていた。何か心当たりはあるかな?」

小池「………。 ああ〜!それなら心当たりが…。」

西村「そうか。ではまずは復旧作業を優先して、後で何が原因なのか教
えてもらないかな?」

小池「了解しました。」

西村「頼りにしてるよ。」


小池さんはシステムの復旧作業を終えた後、西村さんへ原因をまとめた
ものを報告した。なぜかいつものような嫌な気分はしなかった。


その日の昼休み、西村さんは小池さんと話をした。
めずらしく小池さんから相談を持ちかけてきたのだ。


小池「最近仕事のちょっとしたミスが多いような気がしてるんですよ
ね。」

西村「そうか。それは具体的にいうとどんなことだい?」

小池「今日のトラブルもそうなんですが、テストで完璧だ!と思ってい
たところで予想外のことが起きて慌てて直す…ということが多い気がす
るんです。本当は予想できそうなことだったのですが。」

西村「なぜ予想できなかったんだろうね?」

小池「自分の予測不足ですかね…。テスト仕様書にその項目を入れる
のをすっかり忘れていて。」

西村「なるほどね。じゃあ、改善するにはどうすれば良いと思う?」

小池「そうですね〜もっとテスト仕様書を細かく書いていくことですか
ね。そして、自分だけでなく他の人にも見てもらう。」

西村「ふむふむ、良い案だね。他にも何かあるかい?」

小池「うーん…。自分の性格の問題かもしれないんですが、トラブルと
聞くと後ろ向きな気持ちになってしまって、解決した後はやりっぱなし
という感じだったのですが…それで同じようなミスをしてしまうんだな
と思っています。」

西村「このトラブルがあったから、小池君も新しい気付きがたくさんあ
ったわけだ。これをピンチと捉えるかチャンスと捉えるかは小池君次第
だよ。」

小池「そうですね。これまでは、トラブルの電話が来ると溜息をついた
り、もう嫌だ、仕事が増えるだけだ〜とか思ってたのですが…。これも
ひとつのチャンスだと思って、これからの仕事に繋がるようにしていき
たいです。」

西村「うんうん、その意気だ。これからも期待しているよ。まず、今日か
ら取り組めそうなことは何かあるそうかい?」

小池「とりあえず、前の案件のテスト仕様書を見ながらもっと増やせる
項目がないか洗い出してみます。」

西村「うむ、じゃあ私にも後で見せてくれ。協力するよ。」


こう言って西村さんと小池さんは別れた。

小池さんはトラブルをチャンスと捉えたことで前向きな気持ちが溢れて
くるのを感じていた。

ITの技術が進むにつれ、段々と専門の分野が細分化されていき、一人の
リーダーが全ての技術を完全に把握するのが困難となってきている。だ
からこそコーチングのようなスキルが必要なのだということを、西村さ
んは少しずつ実感してきていた。


- 続く -


■□────────
 次回予告 
────────■□

次回は、「コーチングの有効性、コーチングからファシリテーション
へ」をお届けします。




◆━━━━ ■編集後記■ ━━━◆

第6号をお読みいただきありがとうございました。

さて、今回から編集後記で

【 美陽の今日の一言 】を紹介していこうと思います。


さて、さっそくですが、



  【 美陽の今日の一言 】

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  医食同源 いしょくどうげん

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病気を治す薬と食べ物とは、本来根源を同じくするものである、とい
う意味です。

病は気からともいいますが、食事に注意することが病気を予防する最
善の策であるかもしれません。
お正月でたくさんおいしいものを食べた方も、そろそろ普段の食生活
に戻る時期ですね。
寒い冬、風邪をひかずに乗り越えるためにも正しい食生活に気をつけ
たいものですね☆

それでは今回はこの辺で失礼します。


次回メルマガは1月28日(水)発行予定です!お楽しみに!

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発 行   セイ・コンサルティング・グループ株式会社

      伊藤 美陽 

お問合せ:info@saycon.co.jp

全国でITプロフェッショナルのための研修を実施しています。
http://www.saycon.co.jp/

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