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SE,PGのためのヒューマンスキル vol.4

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    ITプロフェッショナルのためのヒューマンスキル
    メールマガジン【第4号】

    〜 2008年12月3日 (水) 発行 〜
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このメールマガジンでは、「ITプロフェッショナルのためのリーダーシ
ップ」をテーマに全10回に渡りお届けします。
想定している読者層は、SE、PG、PM等のIT業界の方々です。
物語形式で進んでいきますので、小説を読むような感覚で、リーダーシ
ップについて理解することができます。

第4号の今回は、村上さん(38歳 男性 会社員)が先生にプライベー
トな相談事を持ちかけ、コーチングをしてもらうシーンから始まります。


(物語のバックナンバーは下記URLから購読いただけます。)
http://archive.mag2.com/0000275708/index.html

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● 第4話 「 村上さんの相談
『10年後くらいに独立起業したい』 」
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村上さんはゆっくりと話始めた。


村上 「実は、10年後くらいに会社を立ち上げて独立したいと考えてい
るのです。」

先生 「すばらしい夢ですね。どんな会社を立ち上げたいのですか?」

村上 「そうですね〜。直接のお客様を満足させるだけではなく、お客
様のお客様を満足させるような、販売戦略を語れる、マーケティングマ
インドを持った広告会社です。」

先生 「なるほど、デザイナーにマーケティングマインドは今後ますま
す重要になるでしょうね。
それで、今現状はどんな感じなんですか?」

村上 「現在は会社勤めです。印刷所でデザイナーをしています。仕事
をしていく中で、デザインに定評がでてきたことで自信がついたので、
いずれ独立してデザイン会社を持ちたいなと思っているのです。」

先生 「なるほど。目標を持って取り組んでいるのですね。しかし10年
後というのはまたずいぶん先ですね。その中間点の目標として何かあり
ますか?」

村上 「そうですね。10年という数字はただ漠然に思っているだけなん
です。まずは、3年後をめどに独立のために必要なことを学びたいので
す。株式会社の制度とか、会計の仕組みだとか、もちろんマーケティン
グも…。
3年後に現在の室長レベルの仕事ができるようになりたいです。」

先生 「その3年後の目標を阻んでいる一番の障害は何でしょう?」

村上 「いまは、ただ仕事に追われてその準備ができなくて。」

先生 「普段の仕事がとても忙しいのですね。」


先生のこの一言で、よくぞ聞いてくれましたと言わんばかりに村上さん
の話すスピードがアップした。

村上 「そうなんです。仕事は山ほどあるのですよ。ありがたいことに
私のデザインを気に入ってくださる方がたくさんの仕事を振ってきてく
れるのです。

例えば以前○▲会社のパンフレットのデザインを担当したら…、

■○協会のチラシを1度担当したところ…、」

その他にも、村上さんは担当した仕事を皮切りに多くの仕事が舞い込ん
できたエピソードを勢いよく話していった。

先生 「つまり、現状をまとめると?」

村上 「仕事を頼みたいという方がたくさんいます、そして私もその
方々に期待に沿えるデザインをもっともっと提供していきたいので
す。」

先生 「それで独立しようという目標ができたわけですね。」

村上 「はい、そうなのです。」

先生 「では、まず仕事が忙しすぎて何もできないという問題の解決策
は何か思いつきますか?」

村上 「仕事が忙しすぎて、というのは1つの言い訳ですよね。いくら
忙しいといっても、24時間すべて動いているわけではないですから、ど
うにか時間を作って経営の勉強などをしていきたいです。」

先生 「どうしたら時間を作れると思います?」

村上 「朝起きる時間を早くする…とかですかね。ウチの会社は始業時
間が10時からと遅めなので、朝早く起きれると自由な時間をたくさんと
れそうな気がするんですよね。何度か試みたんですが難しいのですよ
ね。」

先生 「そうですね。なんとなく早起きしようと思っているだけではな
かなかできないものですよね。では、まず何から始められそうです
か?」

村上 「仕事で疲れて帰宅してそのまま寝てしまうことがよくあるので
すが、そうすると服はそのままだしなんだか窮屈で目覚めが悪いんです
よね。その習慣を改善したいです。後は…お酒をやめるとか?」

先生 「なるほど。他にも何か思いつきますか?」

村上 「うーん、ほとんどの日が残業で遅くまで仕事をしていますから
ね〜、後は休日をうまく使うことですかね。後、妻の協力を得られたら
いいなあ。」

先生 「フムフム、奥さんは村上さんの独立についてどう考えるでしょ
うね?」

村上 「ええと…。」


このようにして、先生は村上さんから話をどんどん引き出していった。
そして最後にこう言った。


先生 「では、明日から…いや今日から始められることは何でしょう
ね?」


村上 「今日こうやって話してみて、なんだか自分で整理できてなかっ
た部分が再確認できた気がします。なので、まずは帰って妻に話してみ
ます。まずは生活習慣を変えたいんだと伝えたら、協力が得られると思
いますし。今まで夢を語るなんて恥ずかしくて気後れしてたんですけど、
まず話してみることから始めてみようと思います。」

先生 「良いですね。ぜひ夢を語って下さいね。夢を語ってからは、ま
ず何から行動にうつしますか?」

村上 「そうですね、夜遅く仕事から帰ってきてすぐ寝るのをやめて、
明日の準備をする、そして朝時間を作るようにしてみようと思いま
す。」

先生 「良いですね、まずはそれを1週間続けてみましょう。人間、28
日間続けたことは習慣化すると言います。続いた暁には是非私に報告し
て下さい。メールでも電話でもいいですよ。」

村上 「はい、ありがとうございます。」


こうして村上さんの相談は終了した。

村上さんはやる気に満ち溢れた明るい表情で帰っていった。


先生 「西村さん、どうでしたか?
コーチングのスキルには様々な種類があります。
例えば今回、『10年後くらいには…』という漠然とした目標でしたよね。
それを『10年後に独立するためにはこれから3年間をどう過ごせば良い
と思いますか?』など細かく砕いていきました。これを『チャンクダウ
ン』と言います。反対に、細かすぎる場合は、『それは結局どうしたい
ことですか?』などとくっつけて問いかけます。これを『チャンクアッ
プ』といいます。
実際にコーチングの会話を聞いた感想などありますか?」

西村 「先ほどお話しいただいた(前号)GROWモデルが分かりまし
た。日常会話だと終わってしまいそうな流れでも、GROWモデルで質
問して、相手の中の答えを引き出そうとしているところが伝わってきま
した。」

先生 「良いところに気がつきましたね。コーチングではこのように意
識して質問を投げかけ、なるべく相手に考えさせたり、気づきを与えた
りすることが重要です。
そうすることによって、相手も気づいていなかった「ありたい姿」や
「新しい選択肢」などを見つけることができます。
自分自身で見つけた「答え」だとやはりモチベーションが違いますよ
ね。」

西村 「はい。今日の対話を聞けたことはとても勉強になりました。職
場で後輩たちと会話をする時に意識してみたいと思います。」


先生 「それは良かったです。ぜひ実践してみて下さいね。あ、でも最
初に言ったように、実際の現場では、コーチングとティーチングのバラ
ンスを調整しながら臨機応変に対応していくようにして下さいね。あえ
てコーチングだけをする場合は、先に宣言しておく方が良いでしょ
う。」

西村 「わかりました。今日は本当にありがとうございました。」

先生 「いえいえ、またいつでも相談しに来てくださいね。」



こうして、西村さんは相談を終え、先生の事務所を後にした。

家までの帰路、西村さんはこう考えていた。

明日は月曜日。早速仕事だ。週の初めの月曜日に後輩たちのモチベーシ
ョンを上げるための会話ができるよう、意識してみよう。


果たして、西村さんは実際の職場でコーチングを実践することができるのでしょ
うか?!


- 続く -


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 次回予告 
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次回は、

次回メルマガは12月17日(水)発行予定!

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発 行   セイ・コンサルティング・グループ株式会社

      伊藤 美陽 

お問合せ:info@saycon.co.jp

全国でITプロフェッショナルのための研修を実施しています。
http://www.saycon.co.jp/

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