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SE,PGのためのヒューマンスキル vol.2

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    ITプロフェッショナルのためのリーダーシップ
    メールマガジン【第2号】

〜 2008年11月5日 (水) 発行 〜
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このメールマガジンでは、「ITプロフェッショナルのためのリーダーシ
ップ」をテーマに全10回に渡りお届けします。
想定している読者層は、SE、PG、PM等のIT業界の方々です。
物語形式で進んでいきますので、小説を読むような感覚で、リーダーシ
ップについて理解することができます。

第2号の今回は、この物語の主人公である西村さんが、先生からコーチ
ングとティーチングの違いとは何かと問うシーンから始まります。
それでは、物語の続きを見てみましょう。

(物語のバックナンバーは下記URLから購読いただけます。)
http://archive.mag2.com/0000275708/index.html

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● 第2話 「 コーチングとティーチングの違いとは? 」
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電話を終えた先生は、受話器を置き、席へ戻ってきた。

先生 「これから、目標設定の相談にやって来る方がいます。私はその
    方にコーチングを行いますから、西村さんはその様子を見てて
    もらえますか?」

西村 「えっ?良いのですか?それは是非勉強させていただきたいで
    す。」

先生 「まだ到着するまで30分ほどかかるそうですから、その間にコー
    チングとは何かについて説明しておきましょうかね。」

西村 「はい、ぜひお願いします。」

先生 「他者の能力を引き出すことがコーチングなのですが、西村さん
    はコーチングとは何かこういうものだ!というイメージなどは
    ありますか?」

西村 「うーん、コーチングという言葉自体初めて聞く言葉でし・・・、
    イメージと言われてもなかなか湧かないですが、スポーツの
    コーチのように何か、こう的確なアドバイスをしたり、方法を
    教えたりするというイメージでしょうか・・・?」

先生 「教えること、つまりティーチングとコーチングは別物です。」

西村 「教えることとは違うのですか?ではどういう方法なのでしょ
    う?」

先生 「そうですね、ではまずコーチングの3つの理念から説明しまし
    ょう。」

西村 「はい、お願いします。」

先生 「まず、

    1つ目、
    『人は皆、無限の能力と可能性をもっている』
    これは、人間は基本的に勤勉であり、現在発揮している能力以
    上の可能性をもともと持っているということを前提とした概念
    のことです。この概念を信じてこそコーチングは成り立つと言
    っても過言ではないです。

    2つ目、
    『その人が必要とする答えはその人の中にある』
    例えば、中学生の子供に「勉強しなさい!」と言うと、
    「今しようと思ってたところなのに〜!」と返ってくる。実は
    答えを自分の中に持っているのですよね。その人の中に眠って
    いる答えを質問で引き出すのがコーチングなのです。

    3つ目
    『その答えを見つけるためには、パートナーが必要である』
    どんなに優秀なアスリートにも、どんなに速いマラソン選手に
    も、コーチがいるという事実がありますね。コーチの方がマラ
    ソンが速いかと言うと、そうではないですよね。コーチは選手
    自身の答えを見つけるためのパートナーなのです。」

西村 「人は皆、無限の能力と可能性を持っている・・・ですか、なん
    だか勇気が湧く言葉ですね。」

先生 「そうですね。でも、本当にそう思いますよ。
    そして、その無限の可能性を導き出すのはその人自身、
    導き出す手助けをするのが、コーチングなのです。

    例えば、ゴルフの世界で有名なタイガーウッズ選手。
    彼のコーチを知っていますか?
    ブッチハーモンというコーチなのですが、非常に有名なんです
    よ。タイガーウッズをどうコーチングするのか、というのは模
    範例としてよく挙げられます。例えばこのような場面・・・

    -----------------------
    『やあタイガー、今日はどんな球を打ちたい?』
    『今日はグリーンのあの木の横に落としたい。』
    『じゃあちょっと打ってみて』
     ボールを打つ。
    『今の球どうだった?イメージ通りだった?』
    『イメージよりも少し右にすれてしまった。』
    『何が右にずらしたと思う?』
    『うーん、スタンス(両足と肩の向き)かな?』
    『じゃあ、たとえばスタンスをどちらにどれくらい変えたらい
     いと思う?』
    -----------------------

    肩の開きをこのくらいの角度にするといい等、具体的なアドバ
    イスをしていないですよね?
    もし、ここで、『あの木の横に落とすためにはこのようなフ
    ォームで打つといいよ。』と教えたとしたら、それは、ティー
    チングです。問題に対する答えをコーチ自身が持っていて、教
    えているのです。しかし、ここでは、相手の中にある答えを導
    き出していますよね。これがコーチングなのです。」

西村 「なるほど。答えは相手の中にある、というわけですね・・・。
    今まで、その発想はなかったです。
    いつも、後輩には、こうやってやると良い、とかマニュアルを
    渡してこの通りにして下さいと言うだけで、ティーチングしか
    行っていませんでした。相手が何を考えているかわからないっ
    て思っていたのですが、そういえば、私自身から相手の答えを
    引き出そうとしていなかったんですね。」

先生 「ふむふむ。コーチングとティーチングの違いは理解できたよう
    ですね」

西村 「はい、職場に戻ったら後輩へコーチングを行いたいと思いま
    す。」

先生 「おっと、早速コーチングというのも良いですが、やはり実際の
    職場では、コーチングとティーチングのバランスが大切ですよ。
    「このシステムはどうやって作るのがいいと思う?」なんて
    入りたての新人に業務の指示を何も与えないままコーチングを
    しても何もわかりませんからね。そこは現場で臨機応変にバラ
    ンス良くやっていってくださいね。」

西村 「そうですね。今まで事細かく指示していきていた私がいきなり
    質問しかしなくなったら『一体何があったんだ?!』と思われ
    てしまいそうです。これまでのティーチングも行いながら、そ
    の人自身の判断やアイデアが必要な場面ではコーチングを試み
    てみたいと思います。しかし、これまで指示出しばかりしてき
    たので、ついアドバイスとして答えを言ってしまいそうですし、
    答えを導き出す問いかけも難しそうです。何かコツなどはある
    のでしょうか?」

先生 「そうですね、どう質問するのが良いのか、というのはとても難
    しいことですよね。質問をする力も1つのスキルですから、質
    問力を高めるためのコツはありますよ。」

西村 「そうなんですか!ぜひそのコツを教えて下さい!」

先生 「質問力を高めるにはですね・・・、」

言いかけたところで少し声が涸れてきた先生は、秘書さんを呼んでコー
ヒーを頼んだ。そして、少し雑談をしながらコーヒーが来るのを待った。
質問のコツって一体なんだろう・・・ということを考えながら・・・。

- 続く -


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 次回予告 
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次回は、質問力をつけるためのコツと、コーチングのGROWモデルについ
て先生が説明してくれます。お楽しみに!

次回メルマガは11月19日(水)発行予定!

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発 行   セイ・コンサルティング・グループ株式会社

      伊藤 美陽 

お問合せ:info@saycon.co.jp

全国でITプロフェッショナルのための研修を実施しています。
http://www.saycon.co.jp/

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