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SE,PGのためのヒューマンスキル vol.7

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    ITプロフェッショナルのためのリーダーシップ
    メールマガジン【第7号】

  〜 2009年1月28日 (水) 発行 〜
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こんにちは。本格的に寒くなり、冬本番!という日々が続いていますね。
皆様はどんな寒さ対策をしていますか?
私は寝る時には「湯たんぽ」を愛用してます。室町時代から使われてい
る暖房器具なんだそうですよ。


■============= このメールマガジンについて =============■
「ITプロフェッショナルのためのリーダーシップ」をテーマに全10回に
渡りお届けします。想定している読者層は、SE、PG、PM等のIT業界の方
々です。物語形式で進んでいきますので、小説を読むような感覚で、
リーダーシップについて理解することができます。
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第7号の今回は、主人公の西村さんが週末に先生の元を訪れるシーンか
ら始まります。職場でのコーチングの実践についてを報告するためです。
そこで、西村さんはコーチングの応用として「ファシリテーション」と
いうスキルがあることを知ります。

(物語のバックナンバーは下記URLから購読いただけます。)
http://archive.mag2.com/0000275708/index.html

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● 第7話 「 コーチングからファシリテーションへ 」
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今日は日曜日。

西村さんは職場でコーチングを行ったことを先生に報告しにやってきた。

西村「こんにちは。1週間ぶりですね。」

先生「こんにちは。西村さん。」

西村「先週、先生から教えていただいた『コーチング』、さっそく職場
で意識してみたんです。今までうまく話せていなかった後輩から相談
を持ち掛けられたりして、早速効果があったなと感じています。」

先生「職場で意識できたのは良い事ですね。ノウハウや知識を吸収した
後に『実行する』ということが一番大切なことですから。」

西村「先生に相談して良かったです。職場でのコミュニケーションにだ
いぶ自信がついてきました。」

先生「コーチングの活用範囲は職場に限りません。今までお話ししてき
たのは主にビジネスの場で使われるのでビジネスコーチングと言います。
それ以外に家庭で使うファミリーコーチングや自分自身に問いかけるセ
ルフコーチング等があります。」

西村「ファミリーコーチングですか。確かに最近妻や娘の言っているこ
とやその奥にある気持ちに以前より注意を払うことができるようになっ
たと思います。」

先生「それは良かった。子供は素直ですから練習するにもぴったりです。
セルフコーチングについては、人間は常に内省を繰り返しているという
ことです。その際に自分自身に対して前向きな質問をしているか、後ろ
むきな質問をしているかが重要なのです。」

西村「なるほど。『何でこんなことになってしまったんだ?』と思えば
苦しいだけですが、『この経験から何を学べるか?』を考えれば何でも
楽しめますからね。」

先生「さらにグループコーチングという分野もあります。これは、コー
チングのように対個人を相手にするのではなく、対集団を相手にするも
のです。聞いたことはないですか?」

西村「はい。初めて聞きます。一体何のことですか?」

先生「ファシリテート(facilitate)とは『促進する、促す』という意
味です。ファシリテーションとは、話し合いを促進させることにより、
組織のパワーを引き出し、成果獲得に導くスキルです。そしてファシリ
テーションを行う人をファシリテーターと呼びます。」

西村「今の会社でも確かに無駄な会議は多いですよね。そんな会議を効
率的にできればいいですね。」

先生「そうですね。効率的ということも重要ですが、効果的ということ
はもっと大切です。たとえば会議の場で問いを立てる能力とその問いの
答えを見つける能力ではどちらが重要でしょうか?」

西村「えーっと。そもそも問いを立てられなければ答えを見つけようが
ない。ですから、問いを立てる方だと思います」

先生「その通りです。『道が間違っていたら走ってもしょうがない』と
いうことですね。効果的な会議のためには考えるべきことを考える、
テーマを設定する力がファシリテーターには欠かせません。」

西村「なるほど。それではコーチングとファシリテーションの違いなん
でしょうか?」

先生「自律的な問題解決を促すというところはコーチング、ファシリ
テーションの共通点です。加えてファシリテーションの目的には、集団
シナジー効果を得つつグループシンクを避けるということがありす。」

西村「シナジーは相乗効果という意味ですね。3人寄れば文殊の知恵と
いうことでしょうか?」

先生「古い言葉をご存じですね。その通りです。」

西村「なるほど。ネットワークに詳しいメンバーとデータベースに詳し
いメンバー、業務に詳しいメンバーが話し合って共同で問題を解決する
イメージですね。」

先生「その通りです。もう一方でグループシンクという言葉があるので
すが、これは反対にマイナスの意味です。集団で考えると浅はかな考え
になってしまうことです。深く考えずに集団内の偏った見方で結論を出
してしまうという。」

西村「どうしたらグループシンクを避けることができるのでしょう?」

先生「例えば、あえて異なる見解を場に提示したり、少数意見を場に汲
み取るなどの努力がファシリテーターには求められます。」

西村「なるほど。グループやチームに対してファシリテーションを行う
ことで、集団思考の弊害を防ぎ、メンバー同士の相互作用から得られる
気づきなどを期待できるというわけですね。」

先生「そうですね。」

西村「リーダーという立場になれば後輩達と1対1でやりとりするだけで
なく、チームをまとめなければならない場面も出てくるかと思いす。」

先生「良い心がけですね。リーダー = ファシリテーターではないの
ですが、リーダーにはファシリテーター的な要素が求められますね。」

西村「なるほど。ありがとうございます。ファシリテーションのスキル
も今後は学んでいきたいです。」

先生「西村さんはリーダーシップについてだいぶ詳しくなってきました
ね。突然ですが、リーダーシップとマネジメントの違いってわかります
か?」

西村「えっ!?

…うーん。

…うーん。」


先生「普段使い分けていても、なかなか答えられないですよね。」

西村「そうですね。パっと思いつきません。教えて下さい。」

先生「わかりました。 と、その前にコーヒーブレイクにしましょう。
私はコーヒーを入れてきますから、西村さん考えておいて下さい。
ここで注意してほしいのは機能としての『リーダーシップ』と『マネジ
メント』の違いということであって、職位としてのリーダーとマネジ
ャーとの違いではないということです。」

そう言うと先生は部屋から出て行った。

宿題を残された西村さんは、リーダーシップとマネジメントの違いにつ
いて一生懸命考えていた。


- 続く -



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 次回予告 
────────■□

次回は、「マネジメントとリーダーシップの違い」です。

マネジメントとリーダーシップの違いは?と聞かれてすぐに答えられま
すか?
普段何気なく使っていても、明確に違いを問われると「あれっ?」と思
ってしまう言葉なのではないかと思います。
この違いについて、物語の中で理解していきましょう!



◆━━━━ ■編集後記■ ━━━◆

第7号をお読みいただきありがとうございました。
リーダーにはファシリテーションの力が必要である、というお話でした
ね。


さて、では今回も最後に…


  【 美陽の今日の一言 】

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It's always darkest before the dawn.

《夜明け前がいつも一番暗い》

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今回は英語のことわざのご紹介です。先行きが真っ暗で絶望的な時に希
望を持たせてくれる言葉ですね。

最近、新聞やニュースなどで「不況」や「派遣切り」などの言葉を見る
と、なんだかとても不安になってきますね。でも、このことわざを思い
出すと少し勇気が湧いてきます。

「100年に一度あるかないかのこの大不況をおおいに楽しんやれ!」と
いうような前向きな気持ちで頑張っていきましょう☆


次回メルマガは2月11日(水)発行予定です!お楽しみに!

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発 行   セイ・コンサルティング・グループ株式会社

      伊藤 美陽 

お問合せ:info@saycon.co.jp

全国でITプロフェッショナルのための研修を実施しています。
http://www.saycon.co.jp/

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