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SE,PGのためのヒューマンスキル vol.9

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    ITプロフェッショナルのためのリーダーシップ
    メールマガジン【第9号】

    〜 2009年2月25日 (水) 発行 〜
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こんにちは。おかげさまで、このメールマガジンも第9号となりました。
リーダーシップについては全10回ですので、いよいよ次回が最終回で
すが、リーダシップについてお届けした後は「コミュニケーション」を、
その後は「ネゴシエーション」についてをお届けする予定です。
お楽しみに!


■============= このメールマガジンについて =============■
「ITプロフェッショナルのためのリーダーシップ」をテーマに全10回に
渡りお届けします。想定している読者層は、SE、PG、PM等のIT業界の方
々です。物語形式で進んでいきますので、小説を読むような感覚で、
リーダーシップについて理解することができます。
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第9号の今回は、ビジョンを構築するための具体的な方法「SWOT分析」
について説明します。

コンセプチャルスキル(概念化能力)について先生が説明するシーンか
ら始まります。


(物語のバックナンバーは下記URLから購読いただけます。)
http://archive.mag2.com/0000275708/index.html

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● 第9話 「 ビジョン構築 」
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西村「コンセプチャルスキルとは、具体的にどんな能力のことなのです
か?」

先生「頭の中にある考えを明確な形にする能力のことです。
例えば、戦略立案能力や意思決定に関わる能力で、
見えないものを見えるようにするスキルのことです。」

西村「見えないものを見えるようにする…ですか。」

先生「そうです。組織で上位に行くほどそのような能力が必要になって
きます。例えば社長の仕事は目には見えないですよね。
リーダーシップをとるためには、これまで説明してきたような、
『質問する力』などヒューマンスキルが大事ですが、さらにコンセプチ
ャルスキルも必要になってきます。」

西村「確かに、会社としての戦略や計画を立てることができなければ
リーダーではありませんよね。皆が進むべき道を示す、ビジョン構築が
できてこそだと思います。

しかし、具体的にどうすればこのスキルを身につけることができるので
しょうか?」

先生「ビジョン構築のための具体的な方法論として、『SWOT分析』とい
うものをご紹介しましょう。」

西村「『SWOT分析』ですか。」

先生「はい。この手法は、1960年代に考案されたものなのですが、

SWOTの「S」は、Strength(強み)
   「W」は、Weakness(弱み)
   「O」は、Opportunity(機会)
   「T」は、Threat(脅威)

の頭文字です。

さて、ここで質問です。
『強み』と『機会』、『弱み』と『脅威』というのは似ているよ
うですが違います。どう違うか分かりますか?」

西村「う〜ん、『強み』や『弱み』は自分のこと、自分の組織
のことでしょうか?」

先生「ご名答です。『機会』や『脅威』は外部の環境のことですね。
あるいは、自分達だけでコントロールできることできないこと
と考えてもいいですね。
今なら、世界的な大不況…、これをどうにかしよう!と思って自分たち
だけですぐに何とかできることではないですね。これはひとつの
『脅威』ですよね。

SWOT分析では、様々な要素を「S(強み)」、「W(弱み)」、「O(機
会)」、「T(脅威)」の4つに分け、問題点を整理し、その解決策を導
き出すのです。

『強み』で『機会』を得るには?
『強み』で『脅威』を退けるには?
『弱み』で『機会』を取りこぼさないためには?
『弱み』と『脅威』で最悪の結果を招かないためには?

ということが具体的に見えてくるので今後のビジョン構築に役立ちます。」

西村「なるほど。しかし、『強み』と『弱み』の判断って難しいですよ
ね。例えば、会社が小さいことは『強み』なのか『弱み』なのかと
か。」

先生「そうですね。それはまず先にリーダー、会社であれば社長の
『思い』が関係しますね。
スケールメリットを追求していきたいと考えているのであれば、会社が
小さいことは『弱み』ですが、少数精鋭で技術力をとことん磨き、小回
りのきく経営をしていきたいと考えているのであればそれは『強み』
なのではないでしょうか。」

西村「先立つ『思い』があってこその分析なんですね。」

先生「そうです。答えはその人の『思い』によって変わってきます。
将来のありたい姿から現状を見ることが大切なのです。」

西村「SWOTは、個人レベルでは自然と考えていることですね。
就職活動をするときは自然に行っていました。
10年後はこんな仕事をしていたいけれど、これからこの業界は伸びるか
な?自分の強みを生かせる仕事かな?などと考えましたね。」

先生「それを組織レベルで行うと、様々な要素を「S(強み)」、「W
(弱み)」、「O(機会)」、「T(脅威)」の4つに分けて整理する過
程の中で、関係者同士で意見を出し合い、問題意識を共有できるという
利点もあります。」

西村「私の会社をSWOT分析してみると…、

まず、『強み』は様々な言語を使いこなせる技術者のレベルが高いこと。
特に、Javaとデータベースに関して社長の知識が豊富で、海外で開発さ
れているデータベースなどをいち早く取り入れることができる点などが
あげられます。また、社長の豊富な人脈から、営業をしなくても仕事の
依頼が来ることです。技術力を上げることが営業ツールとなっています。

『弱み』は人数が少ないため、多くの案件を一度にこなせないところで
すね。知識の豊富な社長が何かにつきっきりになってしまうと新規の案
件を取りづらく、機会損失が発生することもあります。

これは『機会』とも『脅威』とも取れるのですが、外部環境は、様々な
技術がオープンになってきており、インターネットの普及で開発のス
ピードがどんどん上がっていることでしょうか。過去に多くの時間を割
いて作ったシステムが、オープンソースや様々なライブラリを用いてあ
っという間にできてしまう…なんてことも珍しくありません。」

先生「ふむふむ。なるほど。

では、将来のビジョンを短いセンテンスで文章に落とし込んでみて下さい。
その際には、

■誰に(誰のために)
■何を(どんな価値を)
■どのような独自能力(強み)で
■どのように

という表現でまとめるのが良いでしょう。」

西村「そうですね…。なかなか難しいですが、
小さい組織故に、柔軟性のある対応ができることを武器として、安価
でスピードのある、スマートなシステム開発を売りにしていけたらいい
んじゃないかと思いますね。」

先生「いい感じのビジョンですね。
『誰のために』ということを明確にできるとなお良いでしょうね。
西村さんは、これからリーダーを任されてくるわけですから多少なりと
も会社の経営にも携わっていくわけですよね?
社長さんや上司との会議の場でSWOT分析を行ってみるのも1つの手かも
しれませんよ。」

西村「そうですね。教えていただいたファシリテーションのスキルを使
い会議の場でホワイトボード等を使って書き出していくとうまく整理で
きそうです。」

先生「そうですね。是非やってみて下さい。」

西村「はい。先生、今日はどうもありがとうございました。」

先生「おっと、ここで終わりではありませんよ。

実際に知識としてインプットしたものを実現したらゴールです。西村さ
んには、これからリーダーとして活躍していくための契約を書いてもら
いましょう。」

西村「えっ!?契約??」


-続く-


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 次回予告 
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次回はいよいよ「リーダーシップ」の最終回となります。

最終回のテーマは「 変革を実現する力 」です。


「リーダーシップ」が終わりましたら、次は「コミュニケーション」を
テーマにしたメルマガをお届けします。

主人公の西村さんの過去に遡ります。入社2年目の頃の西村さんは、社
内でどうコミュニケーションをとってよいかわからずに悩んでいたので
す…。さて、どのようにその悩みを解決していったのでしょうね?

そして、「コミュニケーション」の次は「ネゴシエーション」をテーマ
にお届けします。「リーダーシップ」を身に付けた西村さんの未来が舞
台となります!お楽しみに!


◆━━━━ ■編集後記■ ━━━◆

第9号をお読みいただきありがとうございました。
ビジョン構築のための「SWOT法」について覚えていただけたでしょう
か?

さて、では今回も最後に…


  【 美陽の今日の一言 】

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When one door shuts another opens.

ドアが一つ閉まるともう一つが開く

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今回は英語の格言をご紹介したいと思います。

日本語で言うとことの、「捨てる神あれば拾う神あり」ですね。
1つ機会を逃しても、また機会がやってきます。

1つチャンスを失っても、時には「またチャンスがあるさ〜」と楽観的
に考えることも必要かもしれません。



次回メルマガは3月11日(水)発行予定です!お楽しみに!

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発 行   セイ・コンサルティング・グループ株式会社

      伊藤 美陽 

お問合せ:info@saycon.co.jp

全国でITプロフェッショナルのための研修を実施しています。
http://www.saycon.co.jp/

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